北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

Relæ:シンプルニューノルディック

 

f:id:jensens:20170806040115j:image以前から興味があったのだけれども、予約が全然取れない!ということで行く機会がなかったRelæに偶然予約が取れて行ってきた。New Nordic Cuisineの代表的なレストランで、ニューノルディックがもてはやされた結構初めの頃に出てきたレストランだ。それなりに値も張るものの、いわゆる高級料理店というよりは、自分たちで育てたオーガニック野菜を使い、地に足ついたシンプルな料理を提供するレストランとしての評判を確立している。北欧の自然の恵みを感じるには、とても良いレストラン。しかも、New Nordic Cuisineにしてはお手頃価格。

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フィットビットを使ってみた

f:id:jensens:20170806232332j:image現在関わっているEUプロジェクトREACHでは、IoTを活用することで、人にモチベーションを与えて健康になってもらおうというモチベーション・テクノロジーの研究に携わっている(以前の執筆記事:デンマークのヘルスケア・ビックデータの現状ワークショップのオーガナイズを考える洗濯物たたみは運動であるのかCPHヘルスイノベーション )。そのプロジェクトの一貫で、Fitbitをデンマークの高齢者30名につけてもらって実験なぞをしているのだけれども、おこぼれに預かって、私もフィットビットをしばらく使ってみていた。

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コンセプト・ディベロップメント

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2月から6月までの春学期に受け持っていたITUの授業「コンセプト・ディベロップメント」の口頭試問がようやく全部終わった。この授業は、学生グループが戦略コンサルタントとなり、地方自治体や企業が提供する課題に対しIT関連サービスのコンセプトを提案するというもの。セオリーやメソッドとしては、直球のビジネスモデルキャンバスやバリュープロポジションを学ぶのだけれども、ベースになっているのは、北欧のデザインの考え方だ。学生は、前期にデンマークの共創デザイン(CoDesign)の授業を受講しており、定性的なデータ収集方法や、インタビュー、観察の仕方を一通り学んでる。よって、コンセプトを考え出すためのデータ収集に使われる手法は、CoDesignで学んだものを使うことが多い。企業から提供される課題は、正解がない複雑性の高い課題だということもあり、曖昧に定義された社会課題なども多いので、従来の仮説検証型は向いてないことが多い。つまり、デザイン手法と親和性が高い課題を扱っているわけだ。コンセプトだけれども、それなりにお金の流れや人的コストなども一緒に考えることがテーマなので、単にコンセプトを作る授業には止まらず、それなりにビジネス妥当性も考えられている点が、面白い。

今までの授業では、デンマークの一流企業から中小企業まで様々な企業に参画してもらった。Top Denmark, bObles, ....。

日本でも、特に技術系に強くデザインに関心がある学生たちとこのような授業ができたら面白いと思うのです。どこかでやらせてくれないかな。

 

 

Kokkeriet:美味しい食事

ミシュランにリストされるKokkeriet星一つの常連だ。今回、北欧在住そろそろ13年目にしてようやく訪問した。今まで行けてなかったのはなぜだろう。New Nordic Foodと言われているけれども、他の店ほど目新しさもなく、提供される料理もあまり特徴を感じられなくて、惹かれなかったのがいちばんの要因だと思う。たまたま一人分(!)のディナーチケットがあったので、もう一人分出していくもの悪くないと思って、2人で行ってきた。

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ヨット好きたちの楽園

f:id:jensens:20170725104638j:plainかつて北欧では、セーリングが一般的な趣味として人気があった。個人や家族やグループで、帆船を保有して、近くの港に停泊させておき、週末や長期休みにセーリングに出かける。そんな文化があったデンマークでは、セーリングをするためのインフラもあれば、(デンマークの)ローカル・ルールも整っている。ヨットをする人じゃない限り普段は見えないから気づかないことも多いだろうけれども、デンマークセーリングカルチャーは成熟していて、一歩懐に入り込むと、非常に心地よい。

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