北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの教育は「自分探し」の旅

f:id:jensens:20160618193540j:image過去数カ月にわたり、デンマークの教育とイノベーションの関係を模索していた。デンマーク人は創造的だと言われることが多いし、没頭してとてつもない飛躍を遂げたり、少し外れたアイディアを一生懸命追求し身を結ぶことも多いように見受けられる。面白いことをやる人、視点を持っている人が多いのだ。そして、多くの人が誇りを持って追求している。好きこそ物の上手なれとはよく言ったもので、好きなこと、一生をかけてやりたいことを探し、それに没頭するデンマーク人。好きなことを見つけた人は、自分で自分の道を切り開く。そのような周囲の価値観にとらわれない姿は、本流から外れても気にしないなど、潔くも美しい。

何が言いたいのか。一つの正解があるのではなく、自分の正解を探させる教育、それがデンマークの教育だということだ。自分の人生の軸を探させることを追い求めているのがデンマークの教育ということだ。これが、現段階での私の理解である。

子供が学齢期に達してから、デンマークの教育に関心が深まってきたのだが、初期は主に日本の教育方法とデンマークの教育方法が大きく異なることからジレンマとして表出してきていたのだと思う(デンマーク式教育再考)。デンマークの教育との孤独な闘いを通して、次第に、デンマークの教育方法には、その根底に「どう学ぶか」ひいては、「どう生きるか」という柱が一部意識的に、多くは無意識的にあることが見えてきた。日本の教育にも良い点が多々ある。ただ、今後、子供達にどう生きて欲しいのかと考えると、デンマークの教育は...、悔しいけれども、私の中では軍配があがっている。

ちなみに、これは、めいむちゃんと議論したことの備忘録で、誰かの役に立つかなと思って、外在化してみたものだ。

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