北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

Malmoの子息も橋を越えてコペンハーゲンへ

コペンハーゲンのインターナショナルスクールで週に一回集中的に行われている日本人学校補習校の状況を効く機会があった.
赴任者の子息が通うためにと30年ほど前に設立された歴史ある補習校であるが,現在は,日本人の赴任者数も減り,しばらく前から要請を受けて,日本語を学びたいと願うハーフの子供も受け入れるようになったと言う.今は2/3が,ハーフの子供らしいです.デンマーク生まれの子供に取って,週に一度の4-6時間の集中授業は大変なはずなのに...
授業の雰囲気のんびりとしているが,深刻な問題もあります.日本人の両親の子供の日本語能力とハーフの子供の日本語能力には大きな差があるので,普通に授業は行うのが困難であるとのこと.日本人が大学受験の準備のために,ということはほぼ不可能な様子.だからといって,デンマーク生まれの子供にも教育の機会はあるといって,きちんと受け入れている姿勢には頭が下がります.

自分が英語では苦労したために,語学に関してはかなり考えることがあります.特に多言語教育について.複数の言葉を学ぶことで,混乱を招く様子も見られると補習校では行っていましたが,人はもっと柔軟なのではないかと考えてみたりもします.日本ではあまり見られなかった状況に違いないけれど,多民族多言語の国ヨーロッパでは数カ国後を操る人は数えきれないほどいます.多くは,幼児期に第二外国語の洗礼を受けているんですよね.科学的な研究結果を知りたいものです.

ちなみに,コペンハーゲンにはInternational Schoolは3校あると言います.MalmoにはよいInternational Schoolや日本語補習校がないということで,最近は,Malmoからの日本人も増えているとか.