北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークで日本に遇う

今日はいつにも増して早起き。というのは、デンマーク日本人会主催の小旅行に行ってきたため。朝6時起きで、7時45分集合8時解散と言う文字通り、一日かけての旅行。

結果?行ってよかった:)
1. 建築がすばらしい
2. 展示物がすばらしい
3. 学芸員がすばらしい

目的地は、Jyllandの東側にあるKolingという街のkolinghus博物館。江戸の文化と芸術というタイトルで、1月まで江戸の文物を展示中。姉妹都市である安城市の協力で、今回の展示が実現したそう。EU年イベントの一環でもあるようです。

Kolinghus は4世紀前のお城で、赤レンガでできている。昔ナポレオン戦争時代にスペインからサポートに来た一軍が、暖をとるために火をくべたそうな。寒すぎてどんどん火をくべていったら、火災発生。火が広がって大部分が焼け落ちてしまった。彼らは何もせずにそのまま。その後長年このKolding城は放置されていたが、19世紀になって改築がすすんだそう。
そこが今は、博物館。外見は非常に古めかしく雰囲気が漂っている。一歩中に入ると、空間の取り方、元々のお城建築デザインを保存しつつ、中は大変快適な博物館であることにまず圧倒。高い天井、赤レンガの壁、広い空間。カフェが地下にあってここも素敵だった。スカンジナビア特有のキャンドルライトで、ちょっと暗めの地下カフェも、とっても幻想的。壁の崩れた赤レンガに小さいキャンドルが灯してあって、うまく古城を使っている。給仕してくれたお姉さんも、古風な顔立ちで、美しくて飾りっけがなくて、なんだか中世にタイムスリップした気分でした。

そこにうまく展示をしている学芸員の力量にも感心です。単にモノを置いてあるというのではなく、どのように興味を持たせるかという事がよく考えられてるし、日本人から見ても納得のいく展示。単なる資料だけではなく、籠や模型などをうまく使い、見事にアレンジされている。子供にも興味を持ってもらえるようにクイズを用意したり、説明を3か国語で提示したり工夫が凝らされてたり。

学芸員の説明を聞く機会があったのですが、安城市とKolding市がいかに今回の展示の開催にこぎ着けたか様々な工夫やお互いのプロ意識が感じ取ることができました。展示は1月まで開催しているそうなので、美術に興味のある人、建築に興味のある人、日本に興味のある人、など、是非機会があったら見に行ってほしいです。

本当、充実した一日だった!

安城市歴史博物館
早稲田大学演劇博物館
Anne Marie Plougが描いた芸術作品
http://politiken.dk/visartikel.iasp?templateid=15808