北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

中世のレストラン

レストランは,値段対味効果ばかりでなく,雰囲気や働いている人の接客態度が大切だと思う。せっかくのレストランで,緊張ばかりしてしまっていては,味も楽しめないし,おいしくても,ごきちゃんがいそうな場所は,それだけで味が半減してしまう。

一時期テーマパークレストランなんて流行っていたけれど,同じように感覚でも食事が楽しめるところって,古都には沢山ありますよね。東京だと,雀のお宿や,下町の数件ぐらいしか思いつかないけれど,ヨーロッパには沢山あるんじゃないかと思っていました。

今まで出会った中の一つで,とても素敵だったのが,コーリングという場所にある美術館のカフェ。お城を改造して作ってある美術館で,カフェは地下の雰囲気のあるレンガの壁に囲まれる場所で開店していました。壁の穴にはキャンドルライトがきらめいていて幻想的な雰囲気。

同じような,地下のレンガ作りのお部屋,昔は貯蔵庫などに使われていたのだろうけれど,そんなお部屋がレストランに改造されています。Sankt Gertruds Kloster。はじめに図書室のような場所に通されて,食前酒。その後地下のレストランに向かいます。その図書館のような場所,将来ディスニーに出てくるような「Beauty and Beast」の図書室をもちたい私としては、ぜひ参考にしたい図書スペース。
レストランは主に,キャンドルライト照明で,それだけで雰囲気は醸し出されているのだけれど,丁寧にセッティングされたテーブル,壁にかけられた古い絵,廊下に並ぶ古いワインやリキュール,静かな話し声と,お皿やワイングラスの音,すべてがレストランの雰囲気を創りだしています。

ヨーロッパのお料理は,少なく頼んでもどうしても多すぎてしまいます。それが難点だけれど,いつになく繊細な味付け,飾り付けで,食べ過ぎない方が難しい。コペンハーゲンは,なんと言っても歴史ある街。探れば探るだけ,秘密をみつけられそうです。