北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

厳格なデンマーク料理

デンマーク料理は、それほど有名でもなく、おいしいという評判も聞かないのですが、おいしい食材はそれなりにあるとおもいます。前にも書きましたが、ポテトがおいしい。パンがおいしい。レストランに行って,メインがくる前にを食べ過ぎてしまうことがないように、日本ではあれほど気をつけていたのに、こちらでは抑制が利かなくなっているようです。

さて、デンマークのかの有名な、オープンサンドイッッチですが、あれ、実は、コンビネーションが厳しく暗黙のうちに!決められているって知っていました?レストランなどで食べる場合は、既にコンビネーションが決められて出てくるので、安心ですが、およばれして、デンマーク人のお家で食べることになった時には、注意が必要。というのが私の印象です。

どこかのお宅で、デンマークのオープンサンドイッチを食べることになったとしましょう。あなたの目の前に並ぶのは、色とりどりのチーズや、ハム、鰊の酢漬け。籠に入れられた、ライ麦のパン。
ホストは、お好きにどうぞ、と言ってくると思われます。

しかし、そこで、「お好きに」することはできない。というのが私の印象です。
チーズが沢山食べたいし、野菜も載せたいから...と、好きなようにコンビネーションを考えて食べようとすると、コメントが飛んでくるのです。

「ビーツを載せると良いよ」
「まず、半分に切って....」
「それは、一緒にしないの!」
「これも載せて...」

そう。デンマーク人は無意識のうちに、どうやら小さい頃からの暗黙の了解に乗っ取ってオープンサンドをデザインするようです。だから自分がやっていることが、「デンマーク式」だということを、認識していないようです。

そういえば、日本にも、食べ合わせってありますよね。いまでも私はやりませんが、ご飯にチーズとか、ご飯にマヨネーズとか。お寿司にアボガドとか。日本人はなかなか認めない組み合わせでも、どんどん試されているようです。デンマークの開国はこれからなのかもしれません。