北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

ピーターの法則と大学教授たち

ピーターの法則というのを聞いたことがあるでしょうか。「人は馬鹿になるまで出世する」という、ローレンス.J.ピーター博士の主張です。

もう少し具体的にいうと、「能力主義を採用すれば、能力を発揮し成果を上げた人間はどんどん昇進していくが、いつかは能力の限界に達し、成果を上げることができなくなる「imcompetent」の段階に達した人はそれ以上出世しなくなり、全ての階層はやがて無能レベルに達した人で占められるようになる。つまり能力主義のもとでは、人は馬鹿になるまで出世する (プレジデント2006.3.6)」

これはどうも、人には頑張ってもしょうがない限界があるんだよ。と言われているようで、どうも素直に認めたくない法則ではありますが、人には、適所適材があるということは大いに納得できることです。

例えば、大学という一つの社会を例にとって考えてみます。一般的に研究者は、大学に入って助手、助教授、教授と昇進していくに従い、企業でいう「管理management」を行う必要がある研究室は多く出てくると思います。しかし、自分で研究を行うことに優れていたとしても、研究室マネージメントや、後継者の育成に長けている人ばかりだとはいえないのが本当のところでしょう。

自分がimcompetentに達していないか、上司が達していないか、雑誌プレジデントでは、10項目程で確認できるようになっています。