北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークのかっこいい男の子

先日、友達にかわいい写真を見せてもらいました。ハーフのデンマーク人。かっこいい...カメラ目線。ちょっと挑戦するような自信に満ちあふれた目つき。自然と決まっているポーズ。組んだすらりと長い足...。

友達曰く、「とっても可愛いのよ、この子たち。」
「彼らに、嫌いな物があってね、食事にそれを出したら、『あ、おっこどしちゃった...。たべられなくなっちゃたよ』って言ってくるの。どう見ても、自分でわざと落としたのにねー。でも、可愛くて。」

その子たちは、5歳と7歳の男の子。

ワカイ、というか幼児だけれど、写真だと、可愛いというより、かっこいいんです。
なぜ、こんなにかっこいいのか?!と、考えていて、ふと思い立った理由の一つは、自信に満ちあふれているから。先日の健作との会話を思い出しました。

デンマークでは、例えば,家庭で、好きなことをやりなさい、と教わる。食事を全部食べなくても「食べなさい」ではなく、「食べた方が君の健康に良いと思うから、食べてみたらどうかな。もちろん君の意思を尊重するよ」と言われる。結局小さな頃から自主性(?!)をとことん重んじられているのです。結局は、3歳でも、5歳でも決定権は彼らの手にあるのです。

学校教育にもその理由があります。学校では、答えを教えるteachではなくlearnが主体となっている(プレジデント 2006.3.6)。先生にも答えはわからないから、先生は学ぶ手助けをするだけ。誤った答えはなく、30人の生徒がいれば、30通りの考え方がある。そんな風に言われるデンマークの教育では、生徒が自信を持たない方がおかしいのかもしれません。

もちろん、他人と協力できない。世界が自分を中心に回っていると考える子供たちが量産されると言った批判はあるし、私の周囲を見ていても、資源の配分、カリキュラム作りなどマネージメント部分 (協力、妥協、ネゴシエーションし合うべき部分)で、どうもグループがうまく回っているのか疑問に思う点が沢山あります。

子供がそのままオトナになってしまい、大人になっても世界の中心でいる人ばかりだと困ります。しかし、子供のうちはある程度、自信にあふれて物怖じしないというのは、多くの困難に挑戦する基盤として重要な資質だと思いました。