北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

オスロの街並、建築を考えた。

ひょんな事から、ノルウェーオスロに行ってきました。初めてのノルウェーです。友だちがトロンハイムというオスロよりも少し北の街で生活しているので、最近身近に感じていたのだけど、それが良かったのかな。チャンスが巡ってきました!

思ったよりも、シンプルな街。コペンハーゲンに比べると華やかさにかける気がするのは,やはり昔は、スカンジナビアの中で最も貧しい国という歴史があるからでしょうか。50〜70年代に作られた建築物は、華美な装飾がほとんどなくて、箱形かつ、窓が順序よく並んでいるというイメージです。国王が住んでいる王宮も、素敵だけれど,とてもシンプル。国民に最も近い王室と呼ばれているだけあって、王宮の真ん前まで歩いていけます。話はそれますが...現プリンスが最近結婚したらしいのだけれど、その新プリンセスは、Low Societyの出身だそうで。昔の彼氏の話とか、クラブで遊び回っていた話とかが、毎日ゴシップ紙をにぎわしていた(今でも?)そうです。開かれた皇室っていっても、そこまで許容してしまうのはすごい。

さて、石油の恩恵で、今はスカンジナビアで最もリッチな国になったノルウェー。それを象徴するように、小さいながらも華やかなお店が、ショッピングストリートに並んでいます。昔の街並を残しつつ、内装や一階部分を改装してあるお店は、古い中にも斬新な近代的雰囲気を醸し出しています。スウェーデンでは、古い建築を直すという事で、たとえば、空調などの増築改築が許されない所もあるみたいだから、斬新的な改築の仕方って言えるかな。

かつては華やかだったであろう港は、今は影が薄いらしい。海沿いは、新しい都市計画によって、オペラハウスの建築がすすみ、それとともに、基幹道路の大幅な移動がきまっているそうです。オペラハウスの景観ために、昔からある基幹道路を動かしてしまおう、ってすごい発想。海沿いに作りたかったんだろうな。

スカンジナビアに来てから、港や船の美しさにほれぼれさせられる事が多い私。ストックホルムにいったときには、改築されて、すっかり観光地化していても、素敵な港とその景観にほれぼれ。そんな私としては、オスロの港にはちょっと残念だったけれど、それでも、海に面したオペラハウスは、素敵なモノになりそうで、期待出来ます。

今回の旅で会ったノルウェー人に言われたのは、「コペンハーゲンに住んでるんだったら、船か、電車で来るのがお薦めだよ。」海から眺めるオスロの街はまた格別だし、ノルウェーの誇る高速鉄道も試してくださいとのこと。次は、やっぱり船かな。オスロの街を海から見たい!

ちなみに、写真はムンク美術館。美術館に着いたのが4時。閉まったのも4時でした....。