北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

水に関する一考

一時期、私の中で、「水」がはやっていて、「エビアンは、鉄臭い」だとか、「ヴォルビックは、やわらかい」だとか、いっちょ前に語っていた時期があったっけ。ちょうど、日本で「水」や「お茶」のペットボトルが売り出され始めてブームが始まりかけていたときだったから、明治屋さんなんかに行くと、各国の水のボトルが買えた時期だった。

時代、所、変わって、2007年デンマーク
それほど水にはこだわらなくなったけれど、一時期のトレーニングの成果(?)か、水の味には敏感になっている。デンマークには、麦茶がないから、自然と食事の時には水をオーダー。ほかのデンマーク人のように、牛乳を飲んだり、コーラを飲むのはどうしてもできないので、水を飲むことになる。もちろんデンマーク人の中にも水を飲む人はいるんだけれど、みな比較的水道水。でも、デンマークでは、水道水は飲めん!

さらに、紅茶を作ると、5分ぐらいで、怪しい二層に分かれる。上層部は、色がついていない。下層部は、少しとろみと色のついた紅茶らしき液体。飲み干すと、カップに色素がべっとりとつく。あれはいったい何なのだろう?!デンマークの紅茶が日本では有名になってきているようなのだけれど、「デンマークの紅茶カルチャー」という言葉にはどうも納得がいかないのです。水の味を消す強いコーヒーとデンマークは合っている気がする。日本の水やきちんと沸騰させた水で飲んだらおいしいかもしれないけれど...、ね。カフェなんかでも、紅茶よりもコーヒーがお勧め。場所によっては、出される紅茶が、臭くて飲めないなんてこともある。

デンマークのお隣さん、アイスランドの水は、ゲルマニウム温泉を地下からくみ上げて使っているから、あの温泉独特のちょっと卵の腐った香り...が水道水からも香ってくる。シャワーを浴びるお水も当然その香り。この間会った、アイスランド人は、デンマーク人をはじめ、他の国の人は「アイスランド独特の香水」と呼んで馬鹿にする、と言っていたけれど、健康にはいいし、私はにおいをかいだときも特に気にならなかった。肌はすべすべになるし、日本でも温泉水を飲んだりすることもあるわけで。私としては、あの、二層に分かれるデンマークの水のほうが気になる。

というわけで、今日も水ボトルを購入するのでした。