北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの税制改革

MetroXpress2007.08.21

税削減の影響は、より多くの人民へ
100億の税削減は、電気、水道、暖房費負担に

首相AndersFoghRasmussen(V)と保守党の党首Bent Bendtsenは、本日12時にデンマーク人のより良い生活のための政府案を発表した。中心になる提案の一つは、総額100億クローネの税削減を行うというもの。
複数の情報源によると、与党二党は、税務局からデンマーク人への、基本税、中間税、最高税における減税について合意した。
ゆえに、FoghとBendtsenは、有権者に確約していた公約を守ることになる。全部で50億クローナの所得控除の引き上げを行い、残りの50億は、最高税、中間税の境界を引き上げることから削減を行う。
しかし、どの財源から捻出するかは、依然、未定である。予想では、現政権は、財源をエネルギー、電気、水道、暖房費などに移行させるのではないかと考えられている。
それでも、ガソリン、ディーゼルは、現状維持されるだろう。同時に、現政権は、来年度には廃止予定であった労働市場献金(arbejdsmarkedsbidraget)の廃止を延期するだろう。
Venstreのスポークスマン、PeterChristensenは、100億クローナは、労働に従事するデンマーク人にとって好意的に受け止められるだろうという。デンマーク国民党と社会自由党(Radical Venstre)は、税提案について好意的である。
社会民主党は、国庫から100億クローナを捻出するということで、満面の笑みを浮かべている。というのは、来るべき選挙で反対する理由ができたからである。
これで、現政党は、社会保障に投資しないことがはっきりと示された。これは、より少ない財政が社会保障に使われるということであり、弱者や年金生活者が(費用を)支払わなければならないということである。Helle Thorning-Smith(S)は述べている。