北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

ドイツ戦前戦後のドラマが熱い

隣の国という事もあるのか、デンマークスウェーデンにおけるドイツの影響は強くて、テレビドラマや映画、日常的な会話にもドイツの話は良く出てくる。また、戦争関連となると、ドイツ帝国ヒトラーは、必ず登場する。今でも、ヨーロッパの人たちは、ドイツヒトラーの後遺症を負っているというのが、印象。映画やドキュメンタリーも日本では見られない程沢山見る事が出来ます。

最近になって、続けてヒトラー関連の話を偶然見ました。一つはNapolaというドイツ映画。もう一つは、オーストリアにおけるドイツ侵攻のドキュメンタリー。どちらも、その当時の様子がうかがえて興味深かった。

特に、Napolaという映画は、よかった。2004年のドイツ作品だけれど、日本では紹介されてないみたい。とても残念なぐらい、いい映画でした。

Napolaというのは、ドイツ第三帝国時代のエリート学校のようで、優秀な血統の子供達が集められ、Brain Washされつつ、幹部養成教育がなされていた。いかに、エリート意識が育てられていく感覚がよくわかる。特に主人公は、貧しい生活から抜け出してエリート学校に入学出来たわけだから、嬉しい気持ちが痛い程わかる。鏡に向かって、敬礼の練習をして見ているシーンなど、可愛らしくすら思えてしまう。

映画では、ナチスの戦時中の行為に触れている訳ではなく、Napolaで生活する学生達を描いているだけ。子供達は純粋に大人達に心酔し、ナチスヒトラー総統の強さに惚れる。だからこそ、余計に切なくも感じるのです。違った面から戦時中のドイツを見せてくれる映画でした。