北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

マルメの不動産事情

マルメに引っ越してきたのが、2005年6月。この時期は、デンマークでの不動産価格が上昇気流に乗り始め、とてもとてもバスタブ付きマンションは買えない状態でした。海を隔てた隣町(国)マルメでの不動産価格ものぼり始めていたところだったのですが、それでも、コペンハーゲンに比べたらまだまだ格安の値段で、しかもバスタブ付き。すぐに決めてしまったのは、言うまでもありません。

スウェーデンでは、あらゆる物件が網羅されているというHEMNETと呼ばれる不動産サイトがあり、私たちが、アメリカから不動産を探した時も、このサイトを使いました。HEMNETで条件に合う物件をいくつかピックアップし、事前に、メールで連絡をとっておきました。実際にマルメを訪問した時に、まとめてチェック。上記のように、部屋を見せてもらったときに、バスタブを発見して、これだ!と決めてしまいました(なにせ、その前に見に行ったコペンハーゲンの物件の風呂場は、トイレの上にシャワーがついていたり、立つスペースしかなくどうやって腕を動かして洗ったらいいのかわからない極度に狭いスペースだったので)。その後、アメリカに帰国、数ヶ月後にマルメに上陸しました。便利な時代になったものです。

コペンハーゲンの不動産の下落率は、マルメに比べ物にならないほど大きいようで、今年(2009年)一杯は継続して下落傾向と中央銀行や各銀行の経済見通しで述べられています(上昇率も馬鹿にならないぐらいだったので、現在の価格も、実際の市場ニーズを反映しているとは言えないのでしょう)。一方、マルメの不動産は、2008年末に底を迎え、今は、持ち直しているようで、少しずつ値上がりしているのが、bostadなどのフリーペーパーで、見て取れます。

マルメの不動産事情は持ち直しているようで、アパートを購入した私たちにとっては非常に嬉しいのですが、これも借りるという選択肢があればまた違っていたのでしょう。マルメの住宅賃貸市場は流動性が低く、新参者は、どうしても購入という手段しかないようで、これはなかなか変わらないようです...