北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークのテレビ局とテレビプログラム

昨日、少々落ち込み気味の旦那と一緒に気分転換と称してテレビをつけたら、JENNIFER LOVE HEWITTジェニファー・ラブ・ヒューイットのThe Audrey Hepburn Story (2000)が始まるところでした。このTVドラマについては聞いたことがあったのだけれど、夕方の日本で言えばゴールデンタイムにこのような海外ドラマを放映するテレビ局に拍手。ちなみに、DR2などのチャンネルでも正統派BBCドキュメンタリーやドラマ、映画などが平日でも放映されているので、私にとっては、ビデオレンタルいらないです。

私はオードリーヘップバーン大好きと周囲に公言していたのだけれど、正直ローマの休日をはじめとして何本かの映画が好きなだけで、彼女について知らないことだらけだということが良くわかりました。オードリーは男爵家の血筋で小さいころから恵まれた環境で育っていたこと、第二次世界大戦中にオランダで大変な目にあっていたことなどなど、それから考えるとオードリーの人生は本当に波乱万丈、アメリカンドリームの世界(まぁ、元はいいところのお嬢様だったようなので、正確にはアメリカンドリームといえるのかどうか)。前半は、お金持ちの男性(しかも正統派の二枚目俳優で、まるで少女コミックにでてくる王子様的台詞ばかり見ている私がドキドキです。)から求婚されるところまで。本日は、前編の放映、来週の月曜日に後編が放映されるということで、来週も楽しみ。内容については、こちらがとても良い評を書いているので、興味ある方は、オードリー・ヘップバーン物語を参照ください。

ちなみに、デンマークでは、1988年のTV2開局まで、テレビ局DR(Danmarks Radioディーアールと発音する)の寡占状態でした。WikiTV2によると、国会でこのTV2の開局が決まったというから、これも上からの指示で作られたとのこと。現在では、星の数ほどのテレビ局やケーブル局のおかげで、特にデンマーク語がわからない人でも見たいテレビ番組には困りません。日本語の局は無いので、英語局か英語字幕になりますが。ちなみに、最近のお気に入り、ONTV番組表です。一覧で、今見られるテレビ番組がわかります。

考えざるを得ないのが、「日本はどうしてる?」です。ガラパゴス日本は、メディアもガラパゴスなんでしょうか。第一の疑問は、海外出身の日本在住者が楽しめる番組を提供しているんだろうか、ということ。いま家の一部になっているテレビやヴィジュアルメディアが充実していることは、毎日の生活の充実に必要なことと思うのです。さらに、今の日本メディアは、海外の日本話者を支援できているんだろうか。日本文化普及のためにも、日本好きを支援するためにも、国営のテレビ局が海外の日本語話者に上質なプログラムを提供するのは、十分な投資だと思うんですね。