北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの統計が面白い


デンマーク統計局が出している統計白書Statistical Yearbook2014が6月に発行された.面白い統計の一つが,全離婚の半数が結婚後10年以内に見られるというもの.3から7年の離婚率が最も高いとされている.この時期って子供を持つ時期とかぶっている.特に一番の負担がかかる子供の幼児期に.

デンマークは,男女の社会進出度がほぼ同率で,70−75%ほど.残りの30−25%の男性・女性は何しているの?という興味深い話題もあるが,基本的に男女ともに働くデンマークで,この時期に離婚率が高い理由として,出産育児が加わることで家事,仕事のバランスがとれなくなるからと考えられる.

デンマーク人男性の家事分担率は一般的に高いと言われるし,実体験としてもそう思われる.「食事はほぼダンナが」,とか「掃除はほぼ自分が(by 男性)」という話もよく聞くから,じゃ,いったい女性は何をしているんだ?と思わされる事もたびたびあるぐらいだ.でも,このバランスは,出産育児を経てちょっと崩れるんだろうと思う.多くの乳幼児は,どうしても母親の手が必要だ.寝かしつけは,母親がやるとうまく行くことも多いし,母親がだっこすれば泣き止むということもある.一般的に,男女平等に負担しようと言ったとしても,最初の数年は,女性の負担がどうしても大きくなる.

偶然読んだ治部れんげさんの記事「「妻からの家事ハラ」に女性たち+まともな男性が怒る理由。このままだと“逆マーケティング”に」や「「家事ハラ」、キーワード誤用した企業は原著者に謝罪。真の問題は?」で紹介されていたヘーベルハウスのウェブサイトに度肝を抜かれた.これは,家事分担をサポートするというよりも逆効果にしか思えない....これは,腹立つわ.

経験不足だから大目に見てほしいとか言いたいのかもしれないけれど,同じ事を職場でも言うのだろうか?ただでさえ忙しい時期に,同じ事をやり直さなくてはならないのであれば,余計な事するなと言われてもしょうがないんじゃないかな.

ちなみに,我が家のダンナは,食事を作ったときは後片付けも担当(彼が食事を作った後はキッチンが台風一過になっているから).ちょこちょこ掃除は関心ないので,月に一度の大掃除担当です.お互いの妥協点を見つけるのが,うまく家事分担をする工夫なのかなと結婚9年目にして考えた.