北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

子育て.ベルギーの場合(備忘録)


最近、ベルギー人の夫婦と知り合いになり、ベルギーの子育て事情を聞いた。興味深いのは、ベルギーでも近年女性の社会進出が見られ、その結果家族生活に破綻をきたしているということだ。
話を聞いていると、やはり欧州においても北欧は女性でも仕事をしている人が目立つ一方で、ベルギーはそれほど多くない。特に、女性でフルタイムの環境は厳しく、子育てが関わってくると、女性が仕事を止める傾向にあること、子供を持ちながらのキャリア構築は困難であるという点などは、日本の状況と類似している印象を受けた。
最近では、仕事を辞めたくない女性が、両親の手を借りるケースが増えているという。さらに、働く子供世代が、退職した親に「孫の世話スケジュール」を渡し、親が疲労し、閉口するというパターンが増えているという。
個人で社会問題に対処しようとすると、どこかで破綻する。社会(会社でもいいけれど)が支える枠組みが必要なんだろう。
(写真はある日のChristianshavn )