北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークのロト事情

f:id:jensens:20160117044958p:imageデンマークのロト状況について知る機会があった。ロトとは、いわゆる数字選択の宝くじのこと。ロト協会があったり、ギャンブル依存症協会(依存から脱却するための支援機関)がある所は、ほんとデンマークっぽいのだけれど、さらにザ・デンマークなのが、デジタル化が進展している点だ。
店舗は一時期の500から30ぐらいに減少中で、大多数がオンラインの購入になっているという。オンラインでは、個人番号に紐付けされてる電子署名(nemID)を使ってロトを購入する。個人が特定されているから、いろいろ筒抜けで、必要とあれば監督も難しくないだろう。当選した賞金にかかる税金も取り残しなく、自動的に引かれるんだろうな。
デンマークで最大規模といわれるDanske spilの利用者層は2-30代であるだとか、アプリで少額からかけることが可能とか、登録した番号で自動的に更新して購入することが可能だとか…。宝くじ券ももちろんなく、欲しい人には番号が印刷されるレシートみたいな紙がもらえるだけだったり、究極、メールで確認コードが送られてくるだけだったりするらしい。電子化や自動化が進みすぎると、ギャンブルの世界ってどうなっていくんだろうと思わされることがたくさんだ。
ただ、斜陽気味のロトで、電子化が進んでないプログラムもある。こちらの上顧客はシニア世代だそうだ。