北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

音楽とコ・デザイン

時間があった時やドライブをしながらよく聞いている『荻上チキ・Session-22』で、音楽の市場が変化しているという話があった。

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 へーっと思ったことがある。昔は戦略的にPR企業などがドラマとタイアップして歌を流行らせたりしていたのだけれども、現在は、同じようなルートでヒット曲が生まれないということ。その頃のアーティストは、一発屋などが多くて、すごくバカ売れしたけれども、結局その一曲で終わっちゃったりする人も多かったんだそうだ(私はあまり流行に乗らなかったので、実感としては無い)。ただ、今は、老若男女に受ける音楽ではなくてもコアの5万人ファンがついて、安定した作曲活動、音楽家活動をする人が増えているんだそうだ。アーティストたちは、そのファンたちをとても大切にして、ライブを大切にして、交流もする。CD売って終わり、ではないということだ。

だからこそ90年代に見られていた「音楽を単に消費する」のではなくて、アーティストを中心にファンが集い、アーティストを共に育てていくという感覚が作られていているのが、今の音楽アーティストの世界なんだそうだ。

皆で作り上げていくからこそ、より自分ごととして身近に感じる人たちが増え、大切に育てていくという良い循環が生まれる。この感覚って、今の社会が必要としているまちづくりや社会課題の解決につながるCo Designの感覚に近い。