北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

小さな成功を積み重ねる

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とある日本企業とのリビングラボ共同研究のまとめが佳境に入っている。リビングラボを実施する際に気をつけるべき項目を冊子にまとめているんだが、その一つに「小さな成功体験を積み上げる」といった意味合いの項目がある。

新しい挑戦があまりなく、小さな成功を積み重ねることが何となく日常でなくなってきた今、この項目の英語化を進めながら、"最近は、子供の時のように成功体験を積み重ねるという実感があまりないな"と改めて確認して寂しく思っていた。

ただ、今日ちょっとしたことで達成感を感じることができて、恥ずかしながらとてもいい気分なので調子に乗って、記録をしておく。

 期待されすぎても困るので、先にネタバラシをしておくと…、ターンができるようになった!!!...それだけなんだけれども今日は最高の1日だっ。

小学校の3年生ごろまで渋谷の水泳教室に通っていた。大学に入って留学してから米国私立大学の素晴らしいプールに大学水泳部ももちゃんに誘われて行くようになった。その頃が一番頻繁に泳いでいた時期だろうか。その後帰国して直後は、熱冷めやらず辰巳のプールに泳ぎに行っていた。結婚して、子供ができ仕事も忙しく、最近はまとまった時間も取れなくなってきていたが、子供がプール教室に行き始めたのを機に、週に1回30分だけだが水泳に再び行くようになった。子供がレッスンしている時間だけなので正味20分ぐらいを時にはガツガツ、多くの場合はタラタラ泳ぐ。

大人用の50メートルは8レーンあるが、私が行く時間、右側2レーンは大学生ぐらいのガツガツ練習組男女がひたすらコーチについて泳ぎ続けている。クロール、バタフライ、深水、そして片手泳ぎ(名前はよく知らない)。中でも米国大学プールで数回しか成功したことがないターンをいとも簡単そうに泳いでいる姿は、本当エレガントだ。

数週間前に娘とレッスン前に遊んでいて、なんとなくターンをして見る気になった。その時は縦回転も横回転も両方ともうまくいかず、懐かしい鼻にツーンとくる感覚と耳に水がたまる感覚が懐かしかった。その後も縁でターンして壁を足で蹴る練習を毎回1-2回ぐらい続けた。やる前に嫌だなと思う感覚は小さい頃も今も変わってないけれども、やった後の達成感とやってよかった感も相変わらずの感覚だ。そして今日初めて50メートルプールでターンして泳ぎ続けられた。人生で初めてかも。

いつになっても成功体験は日常生活を彩り豊かにするし、だからこそ新しいことに挑戦し続けないといけないんだと思う。