北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

ノルウェーÅlesundに行ってきた

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音楽がトリガーとなってその曲をよく聴いていた時のことを思い出したり、景色から昔の思い出が蘇ってくることがある。今回、ちょっとした縁に恵まれて仕事でノルウェーに行ってきたのだが、ちょっとした感傷に浸って感動的な旅になった。

 2年ほど前、ノルウェーNRK(国営テレビ局)の連続ドラマで”Kampen om tungtvannet”という作品にかなりのめり込み、夜な夜な真剣に見ていた。第二次大戦時にノルウェーでドイツ軍が原子力爆弾製造を進めており、阻止すべくノルウェー人とイギリスが破壊工作(Operation Gunnerside)を試みるというプロットだ。厳しい自然環境とも言えるノルウェーの冬山を逆手に取り、ノルウェー人が超人的な活躍をするシーンは胸が熱くなってくる。ドラマとは知りつつも、そしてちょっとかっこよく描いているんだろうなとは思いつつも、これが史実を基にしていて、実際にドラマで活躍する人たちが実在していたということを考えると、007なんてどんなに頑張っても辿り着けない境地にいる。ノルウェーの雪深い山道を通り、フィヨルドを目にしているうちに、ふとその時の思い出が蘇ってきた。

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その話を会談相手のノルウェー人にしたところ、今私がいる場所は、Kampen om tungtvannetの英雄ヨアキム(Joachim Rønneberg)が生まれ育った場所で、銅像が市庁舎前にあるという。なんだこの運命的出会いは?! 仕事で行ったので見に行けるとは思わなかったけれども、私は相当浮かれていたんだろうか、ボスが帰りがけに時間をとって市庁舎に寄ってくれた。神対応

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ここは、Ålesundと呼ばれるフィヨルドの景観美しい街。一度1904年に火災で壊滅するが、その後再建され美しい街並みが残る。Art Nouveu/Jugendstilの中心地ということで、今回は仕事だったけれど、また訪問して、建築探索やらJoachimの足跡を辿ってみようかと思っている。

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