北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの子供予防接種事情

日本の定期予防接種プログラムは、複雑すぎる!そう思ったのは、デンマークでの予防接種はとってもラクだから。

2人目の出産は、日本。3か月でデンマークに帰国したことから、予防接種プログラムは、全てデンマークですることに。帰国して数ヶ月、都合で4か月目に日本に数日寄った時に、タイミングがよかったので日本で4か月検診を受診.その時に、区の医師に言われたのが「あら、予防接種何も打ってないの?ベイビーは健康そうだけれど、それ心配だなぁ...大丈夫?」という台詞.確かに、出産直後の一か月検診で、出産後予防接種プログラムは、タイミングをうまく見ないと全部終わりませんよ、と保健師の方に脅されたことを思い出した。

「予防接種何もしてない...やばいのか,もう手遅れなのか(汗)?」と汗だくになりながら、デンマークの家庭医に連絡を取った。電話で予約を取ろうと思うと、朝の8時から9時までの間に、電話をしなくては行けないし、しかも待ち時間が長いので、今回は、e-consultingと呼ばれる最近の方法で、家庭医に連絡。

正直に不安を言った方が勝ちのデンマークなので、「もう、5か月なんですけれど、まだ何も予防接種していないんです。予防接種プログラム組んでくれますか?遅いですか?お願いします。」と、連絡を取ったら、「XXの日時があいています。その時間に来られますか?」との連絡が。

家庭医にワクチンを打ちに行ったその日に、第一回目の5種混合。1か月後に再度5種混合の予約を取り終了。一応予防接種プログラムのスケジュールの説明は出産前にされたけれど、次に受けるべき予防接種の連絡は、日時指定で来るので、予定を変更したい場合を除き指定された日時に家庭医のもとに行けばよい。

デンマークには、母子手帳のようなものはないので出産の経過や出産後の記録がまとまっているものは個人では保有していないことになる(クリニックや病院に記録は残っているはずなので,自分でオンラインでチェックできるのかも)。個人で持っているものは、妊娠時のコミュニケーション用紙(A4の複写用紙2枚重ね)のみ。出産後の子供に関する情報をまとめたモノとしては、今回、渡された「予防接種カード」が似たような位置づけになるのではないかと思う。それを考えても、日本の母子手帳は、名前はどうあれ、長く持ち続け活用できる記録媒体として素晴らしいです(うまく活用されうるかという、かなりの部分は、母親のマメさ加減に依存しているけれど)。

日本だと、母親が頑張って調整をして予約を取らないと、予防接種が全て完了できないような仕組みになっているんだろうか?なぜ、やった方がいいものならば一度に日程を決めて、一括して処理して、一度に終わらせられる5種混合にできないんだろう?母親の負担を軽くする方法はいくらでもあるのに。