北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

白鳥のケンカ

白鳥が、コペンハーゲンには沢山います。人工の湖があちらこちらにあり、ちょっと優雅なお宅のお庭にも湖、KUAと呼ばれるコペンハーゲン大学の文科系学部の建物と、職場の間にも、人工の湖があります。

どこの湖にも、以外と白鳥がいて、今の冬の時期は特に白い白鳥が、湖で泳いでいたり、凍った水の上を滑っていたりする姿を見ることができます。
白鳥が、どこからか飛んできて、着地。したと思ったら、つーっと滑って橋にコツっとぶつかったりする姿を見て、あんな優雅な鳥でもちょっと愛嬌を感じるものだな。なんて考えていました。

しかし、昨日のこと。

帰りがけに、やはり、白鳥が3羽、空から降り立ってきたところを見たのです。まだまだ寒いコペンハーゲンでは、いつも通り湖は凍っていました。いつも通り、降り立って、いつも通り、ツーッと滑ってコツっと橋にぶつかる白鳥たち。
しかし、その後の様子が違いました。一羽の先頭を切っておりてきたチビ白鳥の羽の一部が赤いのです。ん?!と、思ったのもつかの間。その後を追ってきた女王白鳥が、降り立つとすぐに、チビ白鳥をつついているではないの!逃げるチビ白鳥に追いかける女王白鳥。逃げつつ湖の端に辿り着いたチビ白鳥は、縁を越えて逃げようと頑張るのですが、逃げることができません。壁の方を向いて、必死に逃げようとしているチビ白鳥を後ろから襲う女王白鳥。

あぁ、これがあんな優雅で洗練されたように見える白鳥の行為だなんて...。見ていて辛くなってきて、目が潤みかけてきたところに、同じ職場のLarsに遭遇。思わず涙の良い訳をしたくて、白鳥がケンカしている、と、一部始終を説明してしまいました。王子Larsはその後、女王白鳥を脅しに出かけたのでした。

仲良くしようよ...。