北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

サマーハウス

jensens2006-10-26

日本人が軽井沢に別荘を持ちたいと(かつて)思っていたように、デンマーク人はサマーハウスを持ちたいと思うみたい。特別裕福層というわけではなくても、サマーハウスを持っている人たちは沢山います。

理由は色々とあるけれど、
1) 夏休みが長い
2) 一カ所に滞在することが多い
3) 家族が生活の中心である家庭が多い
4) 土地が安かったので、それほどサマーハウスを持つ事が困難ではなかった
5) 相続税が安いので両親から受け継いだサマーハウスがある

ぐらいでしょうか。
今は、デンマークのサマーハウスの許容量も飽和状態にある+デンマークスウェーデンの間に橋が出来たということで、多くのデンマーク人が、スウェーデンにサマーハウスを求めにくるようです。

そんなデンマークカップルにくっついて、サマーハウス見学に行ってきました。

一軒目。お化け屋敷のよう...。庭の小屋は、壁が全部崩れているし、家も、なんだか全く快適に見えない。お家を案内してくれるはずのオーナーも家にいないみたい。この家は、ずっと放っておかれていたみたいだな、なんて、思いながら、お庭を歩き回っていたら、旦那さんが言った。あ、この家じゃない! どうやら、私達、売りに出されている家の前に立っている家を見聞していたのです。気を取り直して、売りに出されている家に行ってみた。家族が住んでいて、きちんと案内してくれたけれど、この家もやはり古すぎて、メンテがなされていなさすぎということで、却下。

気を取り直して、二軒目。こじんまりとしたお家。家の中に入ると、古いながらも、整った部屋。センスのいい壁や絵画。選び抜かれた家具。壁のあちこちには、子供の作品と思われるアートも飾ってある。庭はとても快適な空間になっていて,沢山の草花が植わっている。BBQのスペースも木立の向こう側に作られていた。庭からは、広がる大草原が見える。特にこれといって特徴のない場所ではあるのだけれど、持ち主の人柄がかいま見られる家。庭はとても広いのだけれど、一緒に行ったカップル曰く、「小さい!」らしい。確かに一軒目は、とーーーっても広かった。この家で、夏休みや冬休みを過ごしたスウェーデン人家族の姿が眼に浮かぶよう。

面白かったのは、トイレ。昔の日本の家みたいに、トイレは「離れ」にあった。しかも、壁はピンク。どこの家も、外にあったのだろうか。

結局、買うとしたら二軒目かな、という結論に二人して落ち着いたようだけれど、ピンとくる感覚はなかったみたい。家を捜すのは、本当に難しい。

休暇の過ごし方は、お国柄があらわれるけれど、5-6週間あるスウェーデンの休暇。豊かな自然に囲まれて,のんびりと家族で過ごす休暇の過ごし方は、自分が今まで過ごして来た休暇との違いをはっきりと物語っているのです。