北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

コペンハーゲンの名所、デンマーク王立劇場

デンマーク人でバレエ好きなら、必ず知っていると言われる演目、"Caroline Mathilde"は、18世紀の実在の人物、デンマーク王クリスチャン7世(LinkはWikipedia)の奥様。バレエでは、悲劇の3角関係のように扱われていてとても美しい(かつセクシーな)物語。比較的新しいバレエで、表現などが見事。クリスチャン7世は、精神障害を持っていて、イギリスから嫁いだ女王は、侍医のフリードリヒ・ストルーエンセと恋仲になる...という話で、大部分は史実らしい。

バレエでは、美しく描かれているこの話だけれど、ストルーエンセは、権力に興味があって、王妃に故意に近づいた野心に満ちあふれた男みたいだし、精神障害を患っていた王は、Mathildeを無視していたようだ。しかも、Mathilde、15歳で結婚してイギリスからデンマークに移り、その後追放されてドイツで24歳でなくなっている。(全て出典はWikipedia)

昔も今も、政治の世界はかなり複雑のようだ。ちなみに、私はこのストルーエンセという人かなり好き。政治的に力を持つために、策略謀略何でもあり、というところも良いけれど、不平等な裁判や貧者対策などの改革を「無理矢理」進めた人で、もう少し時代が遅かったら、英雄として歴史的に評価されていたかもしれない。

デンマーク王立劇場は、Kongens Nytorvにある古くからの建築。建築、内装とともに、見る価値あり。デンマークの作品を見てみるのも乙だな、と思ってみた。ちなみに、私達が観た席は、Loyal Boxの真上で、偶然見に来ていたマルグレーテの妹を直ぐ上から見る事が出来ました。

バレリーナ達、カーテンコールでは、始めに彼女に挨拶してから、正面を向いて挨拶。