北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

野生児デンマーク人

以前に、自然の中で育つデンマーク人の子供の話をしたことがあったのだけれど、これってとても面白い試みだと思う。友達Davidの子供Marcusの行っている保育園は、Børnehaven Hedeh(Hedeh保育園)というところなのだけれど、Davidいわく、ほかにも同系列の「自然たっぷりの中で生活させましょう保育園」がたくさんあるらしい。そんな「自然たっぷりの中で生活させましょう保育園」は、森の中の保育園skov-børnehaverと呼ばれていて、結構な流行みたいだ。究極の森の中の保育園は、本当に森の中らしいし。寒くても中に入れてもらえないという話を聞くと、ちょっとスパルタ過ぎやしないかと思ったりもする。

教育の方法って、国によって違いがはっきり出る。これって、非常に面白い。

一時期、社会が子供を育てる、親が四六時中面倒を見ない、ということに関して、ネガティブな印象の方が強かったのだけれど、最近は、悪くないかなと思うようになってきました。専業主婦のおうちでも、問題が発生することはありうるし、逆に日中は保育園に預けられていても、愛情たっぷり受けている子供というのはたくさんいる。結局は、質が大切なんだな、と。

もちろん、デンマークスウェーデン社会は、預けるシステムが整っているからうまくいく社会なわけで、逆に家でずっと育てようとするほうは、困難かもしれないと思ったりもする。実は、私、小さいころ、イギリスの寄宿舎に入りたくて仕方がなかった。「おちゃめなふたご」とか読んで、寄宿舎生活にあこがれた(といっても、真夜中のパーティだとか、寮を抜け出したりすることだけれど)。だから、預けるということに関しては、意外とハードルが低いのかもしれない。だからこそ、通常の感覚で、そんなに早く預けるのはかわいそう、という気持ちがあったにもかかわらずこんなに早く考えを変えてしまえるのかも。

いつか、森の中のスパルタ保育園に行ってみたいものだ。