北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

好景気になると女性の職が減る?

好景気であることは、スカンジナビア全体で、いえることのようである。どこでも買い手市場になりつつあり、仕事を見つけるのが大変だといわれているスカンジナビア諸国でも、簡単に職が見つかる傾向にあるようだ。

その影響は、あちこちに見られ、例えばスウェーデンでは、勉強よりも収入とのことで、大学の学生数が定員割れしているとのニュース

現在のデンマークでは、男女の労働者数が男女共に80%前後を推移している。仮に男性の労働者数が、90年代前半の90%程度にまで高まると、労働者人口が余ってきてしまうのだ。

最近になって、デンマークではワークライフバランス(日本とは異なり、家族政策の一部としてワークライフバランスが言われている)だとか、女性の母性尊重だとか言われている背景には、今は女性よりも男性の労働者数を、引き上げたく、そうなると女性の労働者人口を下げる必要があるからだ、などと、あるデンマーク女性は勘ぐる。現在の好景気では、下降傾向が止まらない男性が労働市場に回帰してくる可能性が見られているからだ。

また、デンマークにおいて、女性の大学進学率が高いのは、純粋知識追求型が女性にあっているからということもあるのかもしれないが、現状での労働市場の枠組みに,入りきらなくなってきてるとも言われる。良い仕事が見つからなければ、大学でも行っておくか...。研究者になる気は無くても、そんな考えで、博士課程に在籍してる女性も多いのである。