北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークの「チラシ無料新聞お断り」

デンマーク語で、チラシ・無料新聞お断りは、「Nej tak til reklamer」。どこの国でも、スーパーの特売情報なんかが載っているチラシを楽しみにしている人と、大量の広告にイライラしている人がいるのは、同じなようで。(いらない)チラシをポストの上に「ポイ」してる誰かは、「イライラ」組みとみた。始めは、忘れていったのかと思ったのだけれど、そんなことは無い。確信犯です。

小学校で、「廊下に落ちているゴミは気が付いた人が拾いましょう」と習った私は、いつもそのままにして立ち去ることができず、とりあえず自分達のチラシと一緒に集めて、あとでリサイクル場まで紙ごみとして捨てに行く。で、私気が付いてしまったのです。そのポイ捨てされるチラシは、Post Denmarkのチラシにはさまれて束になっているんだけれど、そのPost Denmarkのチラシには、あて先が書かれているのです。だから、私のような探偵見習いでもポイ捨て犯人特定できてしまった。そう、「ポイ捨てする誰か」は、隣のカナダ人女性。

一瞬、純粋そうな顔して、なんてことを!と憤ってみたのだけれど、いやはや、逆に同情してしまった。彼女、きっと、どうしたらあの「チラシお断り」のステッカーが入手できるのかわからなかったのに違いない!!

ちなみに、チラシや無料新聞は、Post Denmarkが管轄しているようで、勝手にチラシを配布することは禁止されているようです。 そのために、チラシお断りの申請(「Reklamer og gratis aviser - Nej tak」と書かれている、チラシと無料新聞の両方が配達されなくなるステッカーもしくは「Reklamer - Nej tak」と書かれているチラシのみが配達されなくなる(無料新聞は配達される))を郵便局にすることで、スーパーの広告やローカル新聞などの無料新聞が配達されなくなります。そのためには、郵便局に行き手続きをするか、オンラインで手続きをするかの2通りが選べます。 手続きが完了すると、選んだステッカーが、郵便局から送られてきます。このステッカーをポストにはっておくことで、次回から無用なチラシが配達されなくなるというわけ。

Post denmarkのWEBに手続き方法が掲載されているのけれど、案の定デンマーク語の説明のみ。オンラインでの申請は、事前に電子署名を取得するなどしなくてはならず、これも手続き方法はデンマーク語のみ(少なくとも1年前は)。郵便局で手続きをしなくてはならないという情報は、上記の通りWEBに掲載されているけれど、日本から来た私としては、郵便局に行って申請しなければ「あのステッカー」がもらえないなんて、考えもしない。スーパーやコンビニで探して見つからなかったので、私、当惑しました。その後、デンマーク人の旦那が、いつの間にか郵便局に申請した模様で、我が家の郵便受けにはステッカーが貼られています。

デンマーク人は英語を確かに話すけれど、情報はデンマーク語で提供されているのが普通だからね。能力のある外国人いらっしゃい!とデンマーク政府は招致活動を展開しているけれど、外人、特にデンマーク語のわかる家族がいない場合、本当に、今更ながら、住みにくい国だとおもうのです。