北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

コペンハーゲンの草の根教育


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デンマーク国民学校(義務教育の小中学校)は、朝8時から12時半(早くて)、もしくは遅くて14:30に終わる。男女ともに働く社会デンマークには、そのあと学童が提供されていて、この学童(SFOと呼ばれる)は17時に終了する。デンマークの教育費は無料と言われるけれども、保育園や幼稚園やこのSFOは、教育の枠組みではないので、有料だ。だから通ってない子供もいる。

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学校の時間がそれほど長くないし、学習塾などもないから、SFOに参加する時間は、膨大だ。今週一杯冬休みだったのだが、仕事は普通にあるから、休暇を取らない人たちや面倒を見てくれる人がいない場合は、一日中SFOに参加することになる。だからこそ、SFOの質がとても重要だ。我が娘が通うSFOは、先生たちも非常にフレンドリーで、家ではあまりやらない絵の具やら大掛かりな工作なども、大人数の効力か積極的にやってくれる。ありがたいものだ。
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同時に、最近はSFOにはもっと多様な可能性があるんじゃないかと考えている。例えば、オーフスの図書館は、多くの子供向けイベントを開催しているけれども、近所の学校やSFOと提携して出張イベントなどを実施したら、図書館アーティストやNPOなども活躍の幅が広がるし、子供もより多彩なアクティビティーに触れられて、創造性が発揮されるかもしれない。

最近友人と「理系的クリエーティビティを育てる」取り組みを小規模で進めているのだが、幼児期における理系教育は、ここデンマークでも限定的だ。デンマークも理系人材が足りず、外部から輸入している状況だが、このあたりテコ入れできたら面白そうだ。
我が子のためにも…。