未来を創る人たち
北欧での社会解決のためのデザイン手法を語る際に外せないのが、王立デザインスクールのKADKチーム。EvaとThomas、そしてJoachimが率いるKADK研究グループは、デザインの切り口で社会課題に取り組み、新しい手法を提案し、社会に問いを与え続けている。共同研究をするパートナは、大学の枠組みを超え、企業、公共機関、コミュニティへと広がっている。今、世界のあちこちで見られているデザイン思考を20年前からやっている人たちだ。デンマークをベースに地に足つけて、小さな課題から解決先を見つけ出している。
そのチームが2010年にプロジェクトの総括としてまとめ出版した"Rehearsing the Future"の書籍がすべて完売したということで、年末PDF版の無料ダウンロードに踏み切った。IDEOのBrian Rinkやマルメ大学のPelle Ehn教授などからも広く評価されているこの本、Amazonなどで買えるわけではないので、今までは、日本から入手しようとしても難しかった。
“Rehearsing the Future”
Editors: Halse, J., E. Brandt, T. Binder, & B. Clark
Published in Copenhagen, Denmark in 2010 by The Danish Design School Press
211 pages
ISBN 87-92016-16-2