北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

メキシコの漁師は広い世界を知らない

Kamihiraさんが「メキシコの漁師」の話について面白い考察をしていた。

kmhr.hatenablog.com

このメキシコの漁師の話は、ググればいくつかのバージョンが出てくると思うので、気になったら見て見てほしいのだけれども、環境は変わるからこそ、単なる漁師では、現状維持も難しい、という視点だ。

物語のメッセージは違うんだけれども、はじめにこの話を読んだ時から、この物語のおかげで、おそらく物語が一番批判したかった生き方を肯定できるようになった。今は、私は、生き方や生きる姿勢の違いについて言っている話と捉えている。

もし、結果が同じなんだったら、私はいろんな経験したいと思う。人が楽しめる(充実している/やりがいを感じる)方法やコトはおそらくかなり違うので、どちらがいいかとは言えない。私は、全く違う世界をたくさん見てきた旅行者になりたい。

私は、高校生までいわゆる自分の環境に満足して、自分の心地いいコミュニティの中にいた漁師だけれども、ある時旅人の生活を選んだ。現在は、母国を離れて海外に住み、毎日の生活で両親に会うことはない。日本にいるときは、朝起きると親がそこにいてとりとめなく話せる幸せみたいなことは、一緒に住んでいたらあまり考えなかった感情でもある。心地いいコミュニティを離れることで見えることがあるし、再び戻ることがあれば、きっとその間に得てきた経験も役立つようになると思っている。

海外に出るデンマーク人は多く、皆、「デンマークはいい国だ」と言ってデンマーク愛を高めて帰国する。

現状維持の方が恐ろしい。