北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

「The Wife」

f:id:jensens:20190121033940j:image以前、ブログを積極的に書いていた時、なんかの記事が目に止まった。「ブログを書く人は自己顕示欲が強い人である。」ブログを書くことでそう見られているのか。勝手にそう思っておけばいいじゃないかと思ったと同時に、自慢しているように見えるのかなと、少々考えさせられたりもした。しばらく、積極的に書けなくなっていた。

 偶然見た映画「The Wife」は、ノーベル文学賞を受賞した夫とその妻の物語。  時代もあって女性だということで作家になるのを諦め、夫のゴーストライターをしていた妻。特別北欧の映画というわけではないがノーベル賞を題材にしているだけあり、ストックホルムが舞台になっている。背景やプロット・物語も非常に興味深かったのだが、「なぜ書くのか」という問いが大きく心に響いた。


書かなくてはいられないから書く


書きたいことがあり、それを文字にしないではいられない。伝えたい、表現したい、形にしたい…。ピアニストは、ピアノを弾かずにはいられないんだろうし、科学者は疑問を解き明かしたくて仕方ない。多くの人にとって、誰からも振り返られなくても、続けることがあって、それが自分にとっての「書くこと」なのかもしれない。