北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

医師不足・医療従事者不足

税金投入が少ないと国民がみなす分野(アンケートなどで頻出する分野)は、教育・医療などと日本では、「幸福の国デンマーク」の代表格として上がっている分野が多い。国民の期待がそれだけ大きいからとみなすこともできると思うが、やはり、国のPRの力が強いのかもと思わされることも多々ある。実際、外から見たデンマーク医療と、内側で見聞きするデンマーク医療には、大きな差がある。

最近、よく新聞で見られる内容としては、医療分野にもっと税金投入を、という議論。医師不足、医療従事者不足は、長いこと言われていて、今も非常に「望ましくない状態」にあるという。たとえば、こんな記事によると、2001-2009年に、医師は2900人増、2008年のみで1100人の看護士増、待機日数が90日から60日になったという(そもそも、手術などの待機期間がそれだけ長いというのは、日本人的感覚からは、想定外なのではないだろうか)。2001年から現在まで、210億デンマーククローネの税金が投入されたのだそうだ。