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北欧生活研究所

北欧在住11年。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

IoTと倫理観

北欧デザイン学

f:id:jensens:20170114223753p:plainITUの研究者が、CIIDほか2大学と共同で取得した3年間のHorizen 2020 EUプロジェクトVIRT-EU | ETHOS;Ethics and the internet of Thingsのキックオフイベン

 

トが実施されて参加してきた。

このプロジェクトのそもそもの問題意識は、ITの研究において倫理観が問われる事柄が増えてきているという点にある。私は、あまり考えたことがない部分だったので、知らなかったのだけれども、例えばEUは、個人のプライバシについて、指針を出したりしているのだけれども、どれも後付けなんだだそうだ。何か問題が起こってからとか起こりそうになってから倫理問題を持ち出すんじゃなくて、課題を先取りしてどのような倫理観に基づいてITイノベーションを進めていけたらいいのかということを考えるべきだと主張している。つまり先にどんな世界に住みたいかそこから指針を作っていこうということだ。

このプロジェクトは、イノベーションにおける倫理をテーマにしていて、

  1. IoT イノベーターがどのような倫理観に基づいて創造をしているのか
  2. プライバシに関する新しい枠組みを提案
  3. 倫理的指針を遵守するためのサポートツールを構築する

の3点がリサーチクエスチョンとして挙げられていた。

自分としてはわかりにくいテーマなのだけれども、一点例として挙げられていたことで非常に納得がいった点がある。それは、”多くの人は、データやプライバシについては、それほど積極的に考えてないし、言及しないし、何かアクションを起こしたりはしていないけれども、その帰結(Consequences)に関しては、反応する”という点だ。

もう一つ、自動運転の例が面白かった。自動運転で車に乗っていて危険に直面した時に、車が究極の判断を迫られるような事態が、今後生まれてくるだろう。その際に、自動運転車がどのような判断をするかは自動運転アルゴリズムに埋め込まれている創造者の倫理観に多いに左右されるんじゃないかという点だ。自動車は社会全体の最適を選択し、個人は自殺せざるを得なくなるかもしれない。

このプロジェクトの課題になるかもしれないこととして、一点気になったことがあった。メンバーの中に、IoT関連機器を作っている人はいなくて、外にインタビューにいくと言っている点だ。発表者のコメントの中に、”開発者が何か新しいシステムなりを開発するときには、みんな倫理指針を考えているよね?それを聞いていきたいと思う”なんてのがあったけれども、いや、多分何も考えてないのが大半じゃないかな・・・。

 

噂のアレを見てきた

日記

f:id:jensens:20170106212112j:image周囲で噂になっているアレを、子供が寝た後に旦那と二人で見に行った。シリアスなファンが、コスプレして、何十時間も待ち行列をつくるアレだ。前回はコンピュータサイエンティストの旦那と字幕なしでアメリカで見た。全然わかんなかった。前々回は、昔の彼氏で投資銀行で働いていたフランス人と、パリで見に行った。新しく作られたシアターで、迫力の大画面と音響設備で、そしてフランス語字幕で。場所以外、何も覚えてない。エピソード5も6も、父に連れられて、いとこたちと映画館で見た(気がする)。オープニングしか覚えていない。

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「熊と踊れ」と安心感の強奪

北欧の書籍・映画

北欧ミステリーという分野があるようで、近年、なかなか興味深い作品が発表されている。私の能力では、デンマーク語やスウェーデン語でミステリー小説を読みたいという気にはなれないのだけれども、実際に読んで(日本語で)みると現在の北欧の社会問題が下地になったストーリーが多くしかも知っている場所がよく出てくるから面白い。で、翻訳してくれる人・会社にはとても感謝だ。ありがとう。

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未来を創る人たち

北欧デザイン学

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北欧での社会解決のためのデザイン手法を語る際に外せないのが、王立デザインスクールのKADKチーム。EvaとThomas、そしてJoachimが率いるKADK研究グループは、デザインの切り口で社会課題に取り組み、新しい手法を提案し、社会に問いを与え続けている。共同研究をするパートナは、大学の枠組みを超え、企業、公共機関、コミュニティへと広がっている。今、世界のあちこちで見られているデザイン思考を20年前からやっている人たちだ。デンマークをベースに地に足つけて、小さな課題から解決先を見つけ出している。

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謹賀新年2017

f:id:jensens:20170103041259j:imageあけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました、そして本年もどうぞよろしくお願いします。

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子育てに悩んだら

f:id:jensens:20161230143817j:imageデンマークの子育てについて、パネルディスカッションの登壇者として、大勢の前で話したことがあった。その時に、出会った小笠原舞(おがさわら まい)さんが友人と一緒に「いい親よりも大切なこと ~子どものために“しなくていいこと"こんなにあった! ~」を出版した。一度お会いしただけなんだけれども(だから今回が2回目)、たまたまタイミングが合って日本に行ったので、出版記念サイン会に参加した。参加したことで、子育てについて色々と考えさせられて、よかった。本は、0-3歳の子供を持つ親を対象にしたものだけれども、子育てをしている人には、示唆になること、「へぇー」と思わされることがたくさんある。さらっと読めて、子供との新しい関係の構築にも役立ちそうといういことで、年末年始の読書としてもオススメ。

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コペンハーゲンで盗難にあう

幸せの国デンマーク

f:id:jensens:20161215045741j:image北欧に住んではや12年。周囲の被害を折に触れ聞きながらも自分自身は一度も窃盗・すりにあったことがことがなかった。正確には、スリとお話ししたことはあるのだけれども(その話はまた別の機会に)、実際にカードや身の回りのものを無くしたことはなく、話を聞いても同情はしたものの、他人事のように聞いていたと思う。

初めての窃盗体験は、ショッピングストリートであるKongens Nytorv。日本人がよくパスポートや現金を取られるばかりでなく、デンマーク人がお財布をすられたりもする場所で、知り合いでも多くの人が被害を受けている。

私の場合は、駅で友人に会い、iphoneの音楽を止めてイヤフォンを抜き、お店に行くまでのわずか15分ほどの間に、カードケースと一緒になっていたiphoneが取られてしまった。ポケットにいつも通りに入れ、チャックもしまっていたのに、気がついたらなかった。どんな隙があったのか、今でも全くわからない。

今回すられたのは、iphone6枚のカード類。物をなくすのは、何にせよ決していい体験ではないんだけれども、携帯のデータは全てクラウドバックアップしてあるからいいとして、iphoneケースに入れておいた娘からの手紙や大吉おみくじが痛い。そしてカード類が痛すぎた。

銀行カード3枚:キャッシュレス化が進んでいるデンマークだから、現金の持ち合わせが全くない。家にも現金がない。銀行カードを止めるのは、簡単に済んだ。遺失で再発行してもらうのも電話一本で済んだ(とはいえ、電話が取られ、固定電話はないので、知り合いに電話を借りた)。ただ、再発行に8日かかるというので、久しぶりに現金を持って日々を過ごしている。

免許証:再発行してもらうには、多分眼科検診が必要・・・。おそらく今の健康状態では再発行してもらえなさそう。

スイカのような交通カードRejsekort: 公共交通機関の支払いも全てトラベルカードに統一されているから、帰宅するのにも困った。免許証もないので運転もできない。

そして居住許可証:このカードの再発行が何よりも手間がかかった。ちょうどクリスマス休暇の時期。国外に出る予定があるから、居住許可証がないと再入国できなくなってしまう。

今回の件で感じたのは、街の安全度の重要性だ。今回の件は、自分で用心していても避けようのなかったことだと思っていて、同じようなことが起きないようにするには、カード類をバラバラにカバンやポケットに入れておく、腹巻に隠すなどの対処が必要になる。つまり、カバンのチャックを閉めましょうとか、すぐに落ちてしまうジーンズのポケットに入れるのはやめましょうとかそのレベルではなく、利便性がかなり制限されるような対応をとらなくてはいけないわけだ。

以前スリとお話しした時に、全くカバンに触られたことを悟られずにチャックを開けて取れてしまうそのスキルを見せてもらって唖然としたことを覚えている。一度狙われたら逃げられないということを考えると、何が対策になるかって、個人としては利便性を制限してでもいつでも対処を怠らないしかない。だけれども、それよりも何よりも大切なのは、社会や街をより安全にすることなのではないか。

避けようもないことが起こりうる、しかも、お財布が無くなっても誰も戻ってくると思ってない。こんな社会環境が許されている街は、安全を感じる生活環境とは言えない。これってとても残念なことだ。