北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

ロマンチストは褒め言葉か?

スカンジナビアでは、ある人がとてもロマンチストだと言われています。ある日の新聞の一面(タブロイド)には、ロマンチストの文字が。そこに掲載されている写真は、デンマークのプリンス。その新聞曰く、「子供が産まれてうれしくて涙した王子。ロマンチストだねー。」というような内容。

泣く男がロマンチスト?!と褒めたたえられるのか?一般的に、「泣く」というと女々しいイメージがあるような気がしていたので、泣いた、ということを新聞に堂々と書くのは、どうかと思っていました。しかし、どうやらこの王子、よく泣くらしいのです。今回ばかりでなく、しょっちゅう泣いているところを写真に撮られています。不思議なことに、国民は、総じて好意的。純粋なところがいいのでしょうか。

スカンジナビアに来てまだ半年ですが。いるんです。それも、よく見るんです。泣いている男の方。

今日、ベーカリーカフェで健作とお茶をしていたときのこと。隣で中良さそうに話していた50ぐらいの父親と娘。なにやら話していたと思ったら、しばらくしてすすり泣く声が。なにも、公共の場で叱ることないのに、と思ったのもつかの間。ん?!と思ったのは、その泣き声がしかられた娘の声には聞こえなかったから。

泣いていたのは、お父様でした。おいおい、お父様。娘が見ていますよ。公共の場でも、娘の前でも泣けるお父様は、ロマンチストなのでしょうか。