北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

男の涙

以前に、デンマークの王子が涙もろいという話を書きました。日本だと、男は泣くな!と言われそうだが...といいましたが、それは違う!との記事を発見。

"そもそも、平安時代の「貴人」は、包丁が使えることが必須の教養だった。"という流れで、"では、何時から「男子厨房に入らず」になったのか。明治以降、富国強兵政策の中で、近代的な男女役割分担が教育される。家事育児は女性の仕事となり、強くたくましく、我慢強く、泣いたりせず、よく稼ぐ男性が、理想とされ、教育されていく。平安貴族男性はよく泣いた。涙もろい男性が「いい男」だったのである。(朝日新聞夕刊2006.5.17)"

論旨に少々の飛躍(平安時代の男性から明治にいきなり飛んでいいのか?)があるものの、非常におもしろいと思いました。

果たして、デンマークには、日本の富国強兵時代のように、「男は強くあるべし。故に泣くべきでない。」という時代がなかったのでしょうか。それとも、60-70年代に、すっかり変化してしまったのでしょうか。デンマークの人々の純粋ところをみると、どうも、前者であるような気がします。

なお、新聞本文の趣旨は、泣く男ではなく、包丁を使う男ですので、あしからず。ちなみに、日本女性は平安時代から、"酩酊するまで飲んでいた"そうです。日本は本当に、オープンな文化だったのがよくわかります。