北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

欧州への影響

日本の新型コロナの状況には、胸を痛める。肌感覚ではなく報道でしか状況はわかりませんが、人的要因で拡大している部分が多く思われるのは非常に残念・無念。
 
多くの日本の方に聞かれるのだが、私はアジア人ということで差別を受けたことはないし、特に不穏な雰囲気の中に居合わせたこともなく、平穏に生活している。ただ、同じアジア人としてアジア系が公共の場で咳き込んでいる方を見ると正直ギョッとしている自分がいる。時節柄不必要な移動を控えるとかは必要不可欠。自分は感染してない、他者の配慮としてマスクを使用しているから、では、欧州の人たちは理解できない。アジア人側の危機感が足りないケースを散見するのが残念でならないという方が強い。

 自分のプロジェクトでも、日本からの訪問受け入れを拒否されたり、デンマーク人の日本訪問が秋以降に延期となっている。現在のプロジェクトが高齢者を視野に入れたヘルスケアプロジェクトであり、コラボレータが高齢者や健康弱者であることを考えるとある意味当然。ただ、この数ヶ月かなり頑張って準備してきたワークショップ群が軒並み中止や延期になっているのは、無念で仕方ないし、怒りのぶつけ先がなくて悩ましい。

 
アジアからの視察やアジアの参加者が予想される国際会議なども軒並み中止になっているが、これは妥当な判断だ。
 
潜伏期間の2-3週間ぐらい戒厳令を引いて移動禁止にすればいい。戦前の美しき良き日本に憧れる現政権なら、それぐらいの英断は、簡単にできるんじゃないだろうか。