北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

三田祭でT部長に会う

三田祭に行ってきました。本滞在中2回目の慶応義塾。若々しい方々に懐かしいキャンパス。IIRの先輩とお会いして、本日の目的、メディアコミュニケーション研究所主催の「テレビはネットでどう変わる?」講演を特別席で聴講してきました。

聴いたのは、電波少年の制作に関わっていた土屋氏の話。Video On Demand事業局部長として、最近は11月7日開局の「第2日本テレビ」に関わっているようです。日本のテレビ局も、著作権やテレビ関連の法律の壁を越えて色々試みようとしているんですね。「放送と通信の融合」というキーワードには私も一言あるので、土屋さんの行っている事に大きく反論したいところですが...。新しい試みはとても面白い。

バラエティも大切で、食事を食べさせるかどうか(芸人育成ゲーム)などインタラクティブで面白いんですが、何が"「テレビ局として」ネットでできるか、つまり、誰でも送り手になれる中で、テレビ局だからこそできる事を是非考えてもらいたいところです。単にデータとして、編集前のビデオをそのまま置く事ができても、そうするのではなくて、公共性や情報の粒度を選択するというテレビの役割を果たしていくこと、個人ではできない情報の伝え方、あると思っています。

海外に住んでいる「日本国民」として、日本のニュースを得るためにも、様々な日本で作られたコンテンツやサービスを視聴する権利はあると思うのです。海外でも見られるこのようなサービスないのでしょうか。国営テレビ局NHKにぜひとも頑張ってもらいたいところです。

土屋氏の言っていたことで一つメモ
「新しい「送り手と受け手の出会いの場」"メディア"を作れていけるんではないか、と自負しています」

参考 Video On Demand

第2日本テレビ (4) http://www.ntv.co.jp/dai2ntv/

かなり特徴のあるインターフェース。デザイン。ただ、ブロードバンド環境である事必須です。ショートフィルム、ジブリセレクトショップ岡本太郎博覧会は、ちょっと興味あり。

ギャオ Gyao (Free TV on demand service) http://www.gyao.jp/

参考2

朝日新聞 メディアウォーズ7 ニュースサイトの行方、報道もうけ両立せぬ.2005.11.17

コメント:報道ともうけは両立しない、というが、ニュースで金を取る時代は終わり、付加価値によって勝ち残っていくのだと思う。報道は重要であることにかわりはないが、コメントをわかりやすく伝えるなど、ニーズに沿って整形したり、情報の粒度を考えることをもっと考える必要が出てくるのだと思う。