北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークのフォークダンス

ヨーロッパには、14-16世紀のフランス、イタリアで隆盛したルネサンスダンスや、17-18世紀のフランスやイギリスで流行したバロックダンスと呼ばれる社交ダンスがあった。似たような社交ダンスが、ランシェ(Les lancier)と呼ばれ、デンマークの高校(ギムナジウムGymmnasium)に残っているようなのだ。デンマークギムナジウムの学生は、皆パーティでこの社交ダンスを踊る、と聞いて、なんだかすごくデンマーク人高校生の青春をイメージしてしまった。どんなダンスなのか、その説明は、Youtubeに任せたい。

皆がギムナジウムで学ぶダンスだから、大人になってからも、昔を振り返る良い機会になるようで、大きなイベントごとではLes lancierを踊ることになることもあるという。残念ながら、私はまだそのようなパーティに出くわしたことはなく、コテコテデンマークパーティでもなければそのような状況にはならなさそうだ。ちなみに、数週間前に開かれた、デンマーク女王マルグレーテの誕生会でも、皆さんランシェを踊ったそうですよ。

笑えるのが、デンマーク人に聞くと皆が、Les lancierとは、フランスの社交ダンスだ!と口をそろえて言うこと。WikiのLes Lancierの項目を見てみたら、Les lancierは、各国で見られるが、デンマークのLes lancierは、デンマーク独特なフォークダンスであると書かれている。要約すると次のようになる。

4組のカップルで踊る。1860年にイギリスから伝播され、コペンハーゲンの社交界で受け入れられた。次第に、地方都市へも広がり、デンマーク全土で受け入れられるようになっていった。50年ほどの間、新曲や新振り付けが見られ、第一次大戦前に現在の形が作られた。当初はヨーロッパ全般に広まっていたが、20世紀初頭には、人気が衰え、デンマークのみで見られるようになった。

2010年の古楽や古典舞踊関連イベントを集めてみました。