デンマークは、1968年に個人番号制度を導入して、それ以来、国民が関わる医療保険、教育などの各所で、情報システムが導入されてきている。
なかでも税務局(skat)はその先端をいき、新しいITソリューションを積極的に取り入れてきている。そもそも、デンマークの個人番号制度の導入は、福祉国家の基盤となる「納税」を確実に達成させるためが第一目的だったとも言われるわけで、税務局が多くの公共ITシステムのファーストムーバであったことは、特に不思議なことじゃない。
電話によるセルフサービス(Tast-selv)システム、のちのオンラインセルフサービスも税務局から始まった。今では国内で最も利用されているセルフサービスシステムと言われる。もちろん、税務局で実施されたITシステム関連プロジェクトが全て成功しているわけではない。失敗も、予算超過も遅延もあった。
現在、デンマーク税務局は、デザイン戦略企業1508と共に、新デジタルサービスシステム導入を進めている。
Richard Hanlov, Deputy Director of Tax Administration
Mikkel Jespersen,1508パートナー