北欧の医療は素晴らしいと言う手放しで褒める記事や論文は多々あるし、逆に北欧に住み始めた日本人の不満の声も多くのブログや口伝えで聞く。13年住んだ今、デンマーク医療の背景となる病気や治療に対する哲学を知り、公的医療として無料で国民に提供されるがゆえの医療の質と量のジレンマもよく理解できるようになった。一個人としては、もっと充実させる方法があるとわかるがゆえに悩ましい部分もあるものの、数回の眼科手術をデンマークで受けた身としては、以前デンマークの医療は本当に悪いのか? - 北欧生活研究所で書いたように社会全体としては、とても良い仕組みになっていると言わざるを得ない。そして、以前言及したように、治療の質は二極化しているのでどちらの治療を受けたかによって個人の感想は大きく異ならざるを得ないと言う点も改めて協調しておきたいと思う。
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