北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

シンガポール・ジョーク

シンガポールの海運業界で繰り広げられるジョーク。
Man A: Do you have a washing machine? 
Man B:  No, I am married. 
 海運の人間は、50年前の常識で生きている。業界が古い体質から抜け出せずにいるから、世間で何が常識になっていて、何がハラスメントになるかを全く理解していない。そんなことを笑ったジョークだけれども、これは、海運の世界ばかりでない。日本の政治家や日本の芸人やメディアの発言にも同じような、時代錯誤なコメントを連発する人がいる。

 私は、デンマークに住むようになってから受けるようになった昔から好きになれない質問がある。その質問とは、「こちらで結婚しているんですか?」だ。その質問を受けた日には、しばらくモヤモヤした気持ちが消えない。初対面であってもされるその質問は、国際結婚して海外に住んでいる日本人には日常茶飯事だろうと思う。一般的な質問だし、腹立てるのも馬鹿らしいと思うかもしれない。軽く流せばいい質問だ。そうは言っても、今まで何度その質問をされていたとしても、私は、いつまで経っても慣れないし、瞬間的に非常に腹が立つ。そして腹を立ててる自分に腹が立つ。

初対面で、しかも仕事のミーティングで、非常識なビジネスマン(女性も含む)が聞く。「こちらで結婚しているんですか?」「旦那さんデンマーク人ですか?」と。その質問をできるその人の常識がわからない。いや、聞きたい気持ちはわからなくもないが...、逆バージョンはないだろうな、と思うとなぜ私が相手の好奇心を満たしてあげなくてはいけないんだと思ってしまう。最近では、その質問をされた時には、逆バージョンで返すことにしている。「あなたは結婚してるんですか?」「どこで出会ったんですか?」「お子さんいらっしゃるんですか?」そんな質問、初対面のビジネスの場でしないよな...。それに、私、あなたの家族関係や恋愛関係に興味ないし。
何か良い対応の仕方がないものだろうか、と旦那に相談した時の反応が「シンガポールジョーク」だった。私が渾身込めて反撃を試みている逆バージョンの話をしたら、多分その質問は、全然理解されてないよと言われた。そして、提案されたのが次。”It’s just a matter of size." ジョークで返して、それ以上発言させるな。
まだまだ良い対応方法募集中。