北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

シンガポール・ジョーク

シンガポールの海運業界で繰り広げられるジョーク。
Man A: Do you have a washing machine? 
Man B:  No, I am married. 
 海運の人間は、50年前の常識で生きている。業界が古い体質から抜け出せずにいるから、世間で何が常識になっていて、何がハラスメントになるかを全く理解していない。そんなことを笑ったジョークだけれども、これは、海運の世界ばかりでない。日本の政治家や日本の芸人やメディアの発言にも同じような、時代錯誤なコメントを連発する人がいる。 続きを読む

デンマークのキリスト教は好きになれない

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神の意思
私は、幼稚園から高校までカトリックの学校に通っていたので、平均的な日本人よりはキリスト教に関する知識があるんじゃないかなと思っている。私にとって、キリスト教は「愛」や「助け合い」を説く宗教で、形式化されていることは多々あるけれども、それでもその本質は「罪からの救い」であり「愛や平和」の精神だと考えていた。小学校の高崎校長先生が、卒業記念に全卒業生にくれたリボンで作られた薔薇の束は今でも大切に保管してあり、そこには、「人生の夕暮れに問われるのは愛」と書かれている。

「死」を学ぶということ

 

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子供達が自主的にアート作品に取り組む。切り絵に取り組む子供達。

デンマークのデザイン幼稚園に行ってきた。

このデザイン幼稚園は、コリング市の公立幼稚園のうちの一つであるが、2010年に鳴り物入りでオープンした幼稚園だ。「自分の人生を自分でデザインすることのできる自立した市民を育てる」ためにできることは何か、そう考えたコリング市は、幼稚園の段階から始める必要があるということで新しいコンセプトに基づきデザイン幼稚園「DesignBørnehuset SanseSlottet (インスタ)」を作ったのだという。音楽やデザインやデジタルに秀でたスキルを持っている保育士たちが、子供たちの創造性ややってみたい!と思う気持ちに火をつけサポートする環境を整える。

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デンマーク人の死生観

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大好きなラジオプログラムの「ミイラ研究最前線」と銘打った回を聞き、ミイラ研究の今を知る機会を得た。私は、ミイラと言われるとエジプトのミイラしか思い描けなかったが、ゲスト出演していた専門家によると南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本とあちこちからミイラは出土しているんだそうだ。興味深いなと思ったのが、それぞれ死生観が大きく異なり「肉体を残しておく」意味は様々だという点だ。

以前映画Cocoを見たときに、「死者の日」ってそんな意味があったんだとか、日本の祖先との関係では、お盆と似てるなとか思ったことを思い出した。南米の死生観から生まれるミイラとエジプトのミイラの違いには驚かされたし、日本の即身仏の成り立ちとの違いも興味深かった。 

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初クラファン!

 

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tamaki niimeのショールを羽織ってみる

初クラファン、はじめました!ぜひ、覗いてみてください!いやはや、まさか、自分がクラウドファンディングを活用する機会が来ようとは!

今の2-30代などの若い作り手たちがクラウドファンディングを使ってサポートを集めて、新しい日本酒造りをしたり、イベントを起こしたりしているのを、今までは遠くから見ているのが精一杯でした。正直、いまいちクラウドファンディングは理解しているのか自分でも心もとないのだけれども、これって単なる「資金集め」ではなくて、想いを広げて、多くの人と共有するプロセスなのかなと思ったりしています。

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日本のいいものはどうしたら生き残れるだろう?

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デンマークのいいもの

やっと論文の修正が終わった。正味、2週間ほどかかった。大好きなトピックで数年前からかなり真剣に構成を考え、過去関連論文を漁り、丁寧に書いていたつもりだったけれども、なかなか日の目を見ない論文。もしうまくいったら、年明けには発表ができる見込みだ。

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PONY Nordlandedt, Bornholmに行ってきた

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久しぶりのニューノルディックのレストラン。PONY(pony: 若さ溢れるポニーそしてポニーキックス:) - 北欧生活研究所,コペンハーゲン・レストラン・ランキング2017 - 北欧生活研究所)は、コペンハーゲンのニューノルディックの中でも好きなお店だけれども、せっかくボーンホルム島Bornholmにきてるから、行かないわけにいかない。

 

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f:id:jensens:20190804041339j:image 景色に圧倒され、透明な空気の中ゆったりした時間が過ぎていった。

 サーブしてくれた人がとてもかっこよくて、元気だったので、ちょっとおしゃべりしてみた。「自分はボーンホルムが大好きだよ。Ponyで働けてとっても嬉しいね」というその人に、「ボーンホルムで生まれ育ってるの?」と聞いたら、「夏の間だけボーンホルムで、そのほかの時期はコペンハーゲンのPonyで働いているよ」。料理だけでなく、働き方も面白い。