北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

雄大な景色を見た時に感じるあの感情はなんなのだろうか

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雄大ノルウェーの雪に覆われた山々、断崖絶壁のフィヨルド、目の前にそんな大自然を見たときに、ちょっとした寂しさを伴う感情を覚える。あの、ちょっとした寂しさを伴う感情はどこから来るのだろうか。悲しいわけではないはずだけれども、ちょっとした寂寥感を覚えて、大自然を見ながら涙が止まらなくなることがある。

Clubhouseの人気からもわかるように音に関する注目は最近富に高まっているが、少し前から音が人間に与える影響なども研究が進んでいる。Julian Treasureによると、海の波のさざなみは、人間の睡眠時の呼吸のリズムと同じなんだという。だから、波の音を聞くと人は安心感を覚える。人が鳥のさえずりを気持ちよく感じるのは、鳥がさえずっているということは危険が迫っていないことを示しているからで、それを私たち人類は本能的に理解しいているのだという。私たちは、日常生活で、鳥がさえずっているから平穏だなとか、波の音は眠っている時みたいで安心するなとは、意識して思わないだろうが、音は確実に人間に影響を与えている。

この話を聞いてから考えたのは、聴覚に与える影響が人間の考え方や健康や感情に影響するのであれば、視覚から受ける影響も、同様にあるのではないかということだ。

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自然を見た時に感じるあの不思議な感覚は、何か私たちにメッセージを届けてくれているのだろうか。自分では認知し得ないDNAに埋め込まれた何らかの古代の知恵や経験が、私たちにあの感覚を届けるのだろうか。