(写真: デンマークの図書館。図書館は学習する場所、身体性を生かした学習も含まれる)
どうやら日本語を「継承語(Heritage Language)として学ばせる」という動きが、世界各地に住む日本人の中で見られるようになっているらしい(正確には日本人だけではなくてカナダや米国など筆頭に多言語多文化環境の様々なところで見られている)。夏にデンマークに来てくれた茜ちゃんが米国で継承語クラスを実践し、フランスに住む中高の友人が時折呟いていて、最近、気になっていた。
この継承語、「親から受け継いだ言葉」が一般的な定義となっているようだが、日本語を、自己のルーツを継承することを目的とした言葉として学ばせることとでも言えるだろうか。例えば外国に長期滞在/永住する日本人(よくあるのがパートナーが外国人)が、自分の子供(よくあるパターンがハーフの子)に日本語を学ばせたいとする。今までは、多くの人が子息を日本人補習学校などに行かせていただろう。ただ、これにはいくつかの課題がある。
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