北欧生活研究所

2005年より北欧在住。北欧の生活・子育て・人間関係,デザイン諸々について考えています.

デンマークにも訪れるAI診断の波

f:id:jensens:20171002032239j:image最近、良い機会をいただきデンマークの医療とITに関連してデンマークの先端地域や機関の第一人者、関連スタートアップ企業の話を聞くことができた。その中の一つ、オー デンセのHealth Innovation Center of Southern Denmarkを訪問した際のこと。

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忘れられた予防医療

f:id:jensens:20170927010845j:imageデンマークでは、ストレスが溜まっている人は、医師の診断を持って有給で病欠をとることができる。デンマークのストレス団体(Stressforeningen)によると、デンマークでは1日あたり3万5千人がストレスで会社を休んでいるんだそうだ。

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リビングラボの意味

最近、読んでいる本「突破するデザイン あふれるビジョンから最高のヒットをつくる」を読みながら考えていたことと、最近目にとまったブログ記事「3つ目のデザイン」と、ちょっと昔に上平先生と話していたことが、リンクした。

「デザイン」は、「動詞」である。「する」ものである。絶え間ない<動き>である。

もちろん、デザインは、最終的に、なんらかの「カタチ」を介して、何が届くか、というものである。...「カタチ」へと顕す・可視化する行為(=カタチのデザイン)はとても大事である。これを、「第一のデザイン《カタチのデザイン》」と呼ぼう。

...カタチへの姿勢が真摯であるほど、カタチ(=量で計れるもの)の背後に、夥しい「質への問い(探求)」という行為がある。これを、「第二のデザイン《価値のデザイン》」と呼ぼう。

常に、「だれがその一連の行為を担うのか」「だれがそうしてできあがったものを育てるのか」「だれに届けるのか」という課題が突きつけられる。
(一時的な予算で<主体者不在>でつくられた商品・サービスが育てられることなく消えてゆくのは残念ながらめずらしくない光景だろう。)

「価値のデザインからカタチのデザインへ」と至るプロセスが途切れることなく、常に変化しながららせん状に生成する動き(ダイナミズム)を支える土壌、、、主体者たる担い手たちの関係性を編むデザイン(=動機のデザイン)が常に求められる。

3つ目のデザイン

 リビングラボってなに?と聞かれた時に、どのように言えばより理解してもらえるのか、そんなことを最近ずっと考えているんだけれども、この動機のデザインを支援する枠組みと説明できるんじゃないだろうか。

それにしてもデザイナーの可視化能力のすごさには感服されられる。ブログで表現されていた図を大きく印刷して研究室に貼っておきたい気分だ。

 

 

 

pony: 若さ溢れるポニーそしてポニーキックス:)

f:id:jensens:20170916031956j:image最近、知り合いが探してきてくれたレストランPonyに行ってきた。マンネリしてきたなと思っていたニューノルディック料理(新北欧料理)だったのだけれども、カジュアルな雰囲気といい、オープンキッチンで働いているシェフたちのエネルギッシュな雰囲気といい、北欧の食の今を堪能。今、私の中では、新北欧料理の中での一押し!になった。

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認知症のためのデザイン:Dementia Lab

ベルギーLUCA School of Arts, ベルギー認知症研究所のNiels HendriksとAndres Wilkinsonが主催するDemntia Lab 2017に参加してきた。テーマは、Stories from Design and Research。そして中心になっているのは「Design for and with Dementia」 。つまり認知症を患っている人たちと一緒にデザインしていこう!ってことだ。私は、まだまだ認知症については初心者に近く、身近に認知症を患っている人もいないこともあり、主体的に認知症について考えることはまだまだ難しい。でもこの拡大する一方の社会に問題に対して、解決策をデザインの観点から見つけ出すという可能性には予想外にワクワクさせられた。そして、デザインによって解決策を探っている研究者と実践者たちの熱意には、感動すら覚えた。

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精神が病んだら行く場所

最近、新築が予定されているコペンハーゲンのある建築について、機会があって調査している。イメージとしては、こんな感じ。何の建物だかわかるだろうか? f:id:jensens:20170805224251p:plain

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