ワインを飲むようになってから、ボルドーがずっと気になっていた。新大陸より欧州、イタリアよりフランスのワイン。ブルゴーニュよりもボルドー。心をがっつりつかまれるような深い濃い色と渋みの強いボルドーワインの味。年を重ねたワインは余計に味が出てくる。口の中でずっと大切にしておきたいような丸みを帯びた不思議な感覚に変わる。結婚式のワインにと大好きな義理の父が選んでくれた結婚パーティの赤ワインがサン=テミリオンのシャトーワインだったのも何かの縁かもしれない。これは、秘密だけれども、昔付き合ってた人はボルドーワインが大好きだった。だから私の中では、ボルドーワインは、大勢で楽しむのもいいけれども、一人でグラス1杯ちょっと夜が濃くなった時間に飲むのも悪くない。
続きを読む風呂場で歌わない人はサイコパスであるという件について
娘がシャワーを浴びながら何事か喋っている。時々歌が挟まり、おしゃべりも加わる。なんだか楽しそうなんだけれども、シャワールームに娘は一人。独り言だ。隣に座っていた旦那に、「君もシャワー浴びながら独り言を言うよね?」と話しかけると、「しないの?」と、逆に問われた。旦那は歌わない人だが、風呂場で低い声で独り言を言い続ける。そして「うぉ〜」時折叫ぶ。
そういえば、昔付き合ってたとてつもなく優秀な人も、風呂に入った時に独り言を必ず言っていた。時々しか単語が判別できなかったので、何を喋っているのか聞いたことがある。1日の反省会だそうだ。シャワーを浴びながら1日の出来事を思い起こして、反省会をするのだという。
「他人がシャワーを浴びる」状況に居合わせるというのは、ちょっと親密な状況でもないとなかなかないので、私個人の事例がそれほどあるわけではないのだが、日本人でも、日本人外でもそれなりにいることが経験則からわかっている。
シャワーから出てきた娘に、一人で喋ってたよね?と話しかけたら「え?しないの?」と、またしても逆に問われることになった。そして追い討ちをかけるように、「シャワーでひとりごとを言わない人はサイコパスだ」という理論を教えてくれた。tiktokでは常識なのだそうだ。
ベジに未来を見ているバイキング達
「未来を知る最善の方法は自ら創り出すことだ」
The best way to predict the fture is to invent it.
差別意識はどこから生まれるか
デンマークの大学で雇用面接を受けた時の話
音声をあえてオンにする
この数日間、知り合いと話していて、確かにそうだと思わされたことがある。
Zoomなどの会合で、人数が多かったり、ハウリングが激しくうるさい場合を除き、基本、自分が話していない時も音声オフにしない方が良い、という点である。
講義を行っている間、発表などをするとき、90分とか結構長い間一方的に話し続けることがある。これって話し手からすると、すごく孤独に、そして不安になる。
普段の講義や発表は、相手の反応がある。ちょっとしたうなずきだったり、不満そうな顔つきだったり。咳をする人もいれば、ガタガタうるさい人もいる。静かにして欲しいと思うこともあるだろうが、実際に「完全に音のない世界」に入り込んでみると、静けさに吸い込まれそうになる。
自分の声だけ聞こえるんだが、あとは何も聞こえない。誰もいない世界に入り込んだみたいで、本当恐ろしい。ブラックホールに立つとそんな気分になるのかも。私の知り合いは、「一人にしないで〜」って叫びたい騒動に駆られるんだそうだ。
というわけで、音声オンを今後は時々実行しようと思う。